趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

やっぱり、好きだ

流星の絆」(114/144)
 
 
東野圭吾
  
うまいよ。
この「白夜行」テイストの作品、
書かせたら、間違いなく天下一品だね。
相当汚れてるんだけど真の根はピュア、な世界観をここまで上手に書かれたら、
もう、読者は、イチコロでしょ。
後半300ページ、一気読み、必至かと。
 
単行本が出てすぐにドラマ化された本作品。
やっと文庫になって読めました。
両親を殺された兄・弟・妹の復讐劇。
それは「詐欺」行為から始まった。
生き抜くためには、
騙されるのではなく、騙す。
それをモットーに孤児院アガリの三人の「弱者たち」は立ちあがる。
その詐欺を正当化するためのマジックワード
父さん、母さんの「仇」をとる。
 
ハヤシライスを基軸に14年前の殺人事件の真相が見えてくる。
そして、三人は誓う。
 
絆。
美しい言葉です。
でも、絆の呪縛に取りつかれていてはダメなんです。
結ぶのも絆、切るのも絆。
その両方があってこそ、絆という概念は昇華するのでしょう。
夏休み、少し、心を潤したくなったら、
文庫、厚いけど、そんなの気にならないから、読んでみてください。
キレイごと、たまには正面から受け止めましょう。
そんな、斜に構えなくたって、
僕たちは生きていけると思います、きっと。
  
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

流星の絆 (講談社文庫)

流星の絆 (講談社文庫)

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