本当に面白くて且つ心が抉られる
「太陽の坐る場所」(116/144)
辻村深月は本当に面白い。
あるクラス会が発端の話し。
普通の高校生が、
卒業して開いているクラス会から展開される話し。
それだけなのに、
なんで、こんなに、面白いのか。
不思議だ。
誰が来る?誰が来ない?
どうして?
ただの青春時代の話し。
誰が好き?
誰が嫌い?
あの頃は何を考えて学校に行っていた?
今は、何のために仕事してる?そして、生きている?
社会を少し垣間見た大人たちの話し。
なのに、
こんなに面白い。
その根源は何か。
誰もが、
思い出したくない、
語りたくない、
忘れたい、
消してしまいたい、
そんな「思い」がそこにあるから、
だろうか。
その思いは死ぬまで継続するからだろうか。
少しのミステリ。
ほんのちょっとのミステリ。
その仕掛け(=トリック?)が、
更に面白さを加速させる。
本当に面白い。
解説の宮下奈都がずばり書いてくれている。
〜辻村深月をいつ読むか。
答は、今、だ。辻村深月はいつも今読むのがいちばんいい。
ただし、覚悟を決めて。〜
そう、今、読もう。
そして、10年後も、その時の「今」、読もう。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 辻村深月
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