ナイス、涼子!
「推理小説」(118/144)
秦建日子、これ読むの難しいですよね〜
さて、今更ですが、読みました。
当然、秦、初読。
テレビドラマ「アンフェア」の原作本です。
篠原涼子さんの当たりドラマ。
ドラマは見たことないですが、ナイス・キャスティング!だと思います。
で、秦、ドラマの脚本家だったのですね。
それも有名な。
知りませんでした。すいません。
そんな前知識で読み始めましたが、
これは面白い。
テンポが良いとか、視覚イメージと文字のリミックス具合が心地よいとかありますが、
何より、
推理小説が好きな人には「ニヤリ」でしょう。
読む人のミステリに対する理解の仕方によって、
解釈異なるのかな〜
僕は非常に好意的。
こういう「推理小説」、ありだと思います。
いわゆる「濃いミステリファン」を小馬鹿にしているようでありつつ、
推理小説に対する愛がある、ように思える。
作品通りに事件が展開していくという、
よくあるパターンのミステリでありますが、
その「よくある」と読者に思わせることも仕掛けになっている。
叙述トリックを仕込んでいるように思わせて、
作品中で、登場する刑事に叙述トリックの説明をしたりしてる。
巧いね〜
一筋縄じゃいかないね〜
ま、本作は秦の名刺代わりの一冊なんでしょう。
いや、挑戦状かも。
受けて立つも、無視するも、読者次第。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 秦建日子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: 文庫
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