趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

これが、短編推理小説だぜ

「火村英生に捧げる犯罪」(119/144)
 
 
有栖川の本格短編。
全てがストレートに本格。
どれも素晴らしい出来です。
惚れ惚れしちゃう。
 
長編とは違った楽しみ方をしたいですね。
そもそも、長編と短編は「目的」が違うと思うので。
同列に並べたら、
それは書き込んである長編の方が「素晴らしく」見えることでしょう。
でも、
なぜ、長編にしなかったのか?
なぜ、書き込まなかったのか?
何を、書かなかったのか?
で、何を言いたかったのか・・・
作品を通して、作者と気持ちの(一方的ですが、気分としては)キャッチボールをするのが、
短編の面白さだと思います、個人的には。
    
「長い影」「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「偽りのペア」「火村英生に捧げる犯罪」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」
  
4ページ程度で終わるショートショートもあります。
僕のお気に入りは「あるいは四風荘殺人事件」かな。
この作品の背後にある世界観を想像すると、
ゾクゾクしてきます。
ま、トリックも「大技」だしね。
このワザとらしく「大」を持ってくるあたりが、ホント巧い!
  
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)

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