ありけないけど、どこかリアル、なぜか日常
「プラ・バロック」(121/144)
女性刑事もの。
よくあるパターン・・・かと思いきや、
ちょっと不思議。
主人公クロハ、暗い。
帰宅して「セカンドライフ(懐かしい!)」みたいな3Dコミュニティに逃げ込む。
その世界の中のバーで語らう。。。
って、おかしいだろ。
美人で有能で芯がある警察官が???
が、しかし、
実は、これが、今の現実なのかもしれない、と頭を切り替えると、
違った風景が見えてきます。
ステレオタイプを力むことなく捨てている。
だから、この世界観、不思議なんでしょう。
事件は14人の死体が冷蔵コンテナで発見されることから始まります。
どうも集団自殺らしい。
そのうち、もっともっと死体の数が増えていく。
これは事件なのか。
犯人は存在するのか。
登場人物の感情の動きが読みにくい。
作品自体の感情のうねりが見えにくい。
なぜだ?
ステレオタイプなモノの見方から脱却してないからか?
そう思っていたコトがそうじゃない不快感。
それがこの作品の「肝」なのかもしれない。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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