趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

やっぱ、凄い、や、圧倒、的

カラスの親指」(134/144) 
  
 
全てが先回りして展開していく、
道尾ならではの非常に手の凝った物語。
 
主人公が時折感じる不自然な感覚は、
何時しか読者に伝染していく。
この感覚は道尾の仕掛け?
それとも??
 
闇金に母や子供や妻を「殺された」人たちが、
詐欺師、ちっちゃな犯罪者として生きている。
過去の最低に惨めな思いと、どうにか折り合いをつけて、
怯えながら、泣きながら、そして諦めながら、
社会の底辺で生きていく。
 
そんな三人に、たった一つの光が見えてきた。
それは「復讐」。
 
そして、あっけない幕切れの後に・・・
 
まさに道尾クオリティ!
やっぱり読もう。読もう、読もう。
 
ネタバレになるので、もう書きません。
この鮮やかな作品を楽しむべき。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
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