疲労困憊すぎだぜ
「背後の足音・上」(142/144)
「背後の足音・下」(143/144)
スウェーデンの警察ミステリ。
ヴァランダー・シリーズ7作目。
重厚な物語。
底に流れる、
ヴァランダーの疲労。
警察官たちの疲労。
人々の疲労。
スウェーデンの疲労。
社会の疲労。
世界の疲労。
同僚刑事が射殺された。
三人の若者が「家出?」した。
連続殺人。
なぜ?
動機がわからない。
そして、その捜査の中で見えてきた殺された同僚刑事の姿。
警察では見せたことの無い姿。
この二面性は、犯人にもあてはまる。
そして社会にも。
このままだと、我々は、決して解くことの出来ない迷宮に突入することを回避できないのでは?
背後に忍び寄る、
その足音を恐れるのではなく、
しっかりと振り返り、把握することが出来るのか?
スリリングな捜査展開は、さすがマンケル。
犯人を追い詰め、逃げられ。
予定調和をギリギリでかわしていく手法を堪能できます。
面白い小説です、間違いないね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: ヘニング・マンケル,柳沢由実子
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