趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

これだけの材料を華麗に粗暴に優しく・・・

「黒の狩人・上」(150/144) 
「黒の狩人・下」(151/144)  
 
 
歌舞伎町
暴力団
中国マフィア
外務省
「麻布」
ハム
中華民国
殺し屋
不法入国者
 
そして刑事。
古参でやり手で無謀で賢い、そして心に傷を持つ、冴えないオヤジ刑事。
 
これだけ揃えば、
大沢の独壇場でしょ。
 
鮫シリーズと舞台は似ていても、
何かが違う「狩人」シリーズ。
書き方の流儀が違うってのは当然だけど、
もう一つ、気がついたのは、
狩人シリーズには、鮫島系の登場人物がいない。
鮫島の各要素を受け持つ人物はいるが、
分散されている。
  
なぜか?
作者自身による、猛烈な鮫島批判なのかもしれない。
あんな人間は存在してはいけないのだ、という。
 
もちろん、鮫シリーズは文庫化されているものは全て読んでいる。
当然、大好きである。読むたびに歌舞伎町に行きたくなる。
 
それと同じくらい狩人シリーズも好きだ。
鮫シリーズよりも、
生き方が下手な人がたくさん出てきているようなする。
そこに共感する。
より感情が入り込み、シンクロする。
なので、読後、あまり歌舞伎町に行きたい気分にはならない。
もう少し、切ない気分。
本作でいえば、
六本木から、テレビ朝日通りを、広尾方面に、ゆっくりと歩いて行きたい気分かな。
 
この世界、好きな人なら一気読みでしょ。
慣れないと、名前覚えるの、大変だけど、
面白いです!
   
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

黒の狩人(上) (幻冬舎文庫)

黒の狩人(上) (幻冬舎文庫)

黒の狩人(下) (幻冬舎文庫)

黒の狩人(下) (幻冬舎文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
(20091021-20101020.150/122)
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