誤解される天才
「ガリレオの苦悩」(154/144)
湯川学シリーズ、第四弾。
短編、5つ。
あの「容疑者X」から、時は経つ。
Xの余韻が「苦悩」というタイトルに現われています。
人は何かしらの苦悩と共に生きています。
苦悩から生じる犯罪のを解き明かす湯川も、
その行為自体で「苦悩」するのか…
一番のお気に入りは「操縦る」かな。
大学時代の恩師とのエピソード。
先生と生徒、という関係を大事にしてこなかった僕としては、
羨ましい限りです。後悔先に立たず。
恩師の苦悩は「家族」でした。
その他も、他人にとってはささやかかもしれないが、
当事者にとっては圧倒的な苦悩が人を殺します。
X前とX後の湯川。
天才も変わるんです。
天才も悩むし、
天才も苦しみます。
でも、天才は、天才です。
実にシンプルなミステリーなのですが、
Xの後だと思うと感慨深い…
流石、東野圭吾。
巧者。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 東野 圭吾
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