趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

戦国の時代の死に方、そして生き方

「小次郎の左腕」(155/144)  
 
 
16世紀の日本は
本当にこんな感じだったのか?
日本と言う国に
こんな
アグレッシブで
ポジティブで
センシティブな時代があったのだろうか?
  
あの「のぼう」の和田竜。
今回は一流スナイパーを中心に
当時の「戦闘要員」達のドラマが展開される。 
 
ダメなリーダーに反目しつつ、
組織のルールはしっかりと守る武功者、半衛門。
江戸時代の武士道とは一線を画す、
戦国時代ならではの闘う男のスタイルは、
武骨で、そして無邪気で素晴らしい。
その描き方、まさに和田流。
説明過多のようで、決してそうじゃない独特な文字の流れを追っていくうちに、
完全に文章の中に取り込まれてしまう。
 
そこには、当時のルールがある。
どうやって生きていくべきか。
そして、どうやって死んでいくべきか。
 
バトルシーンは本当に面白いし、
ドラマもさりげない盛り上がりが心地よい。
でも、それ以上に、
登場人物たちの死に様に心掴まれる。
 
でも、もうひとつ、ポイントがある。
当たり前のことだけど、
死ぬためには、死ぬまで生きていないと、いけないんだよね。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

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