戦国の時代の死に方、そして生き方
「小次郎の左腕」(155/144)
16世紀の日本は
本当にこんな感じだったのか?
日本と言う国に
こんな
アグレッシブで
ポジティブで
センシティブな時代があったのだろうか?
あの「のぼう」の和田竜。
今回は一流スナイパーを中心に
当時の「戦闘要員」達のドラマが展開される。
ダメなリーダーに反目しつつ、
組織のルールはしっかりと守る武功者、半衛門。
江戸時代の武士道とは一線を画す、
戦国時代ならではの闘う男のスタイルは、
武骨で、そして無邪気で素晴らしい。
その描き方、まさに和田流。
説明過多のようで、決してそうじゃない独特な文字の流れを追っていくうちに、
完全に文章の中に取り込まれてしまう。
そこには、当時のルールがある。
どうやって生きていくべきか。
そして、どうやって死んでいくべきか。
バトルシーンは本当に面白いし、
ドラマもさりげない盛り上がりが心地よい。
でも、それ以上に、
登場人物たちの死に様に心掴まれる。
でも、もうひとつ、ポイントがある。
当たり前のことだけど、
死ぬためには、死ぬまで生きていないと、いけないんだよね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 和田竜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 文庫
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)