「淫乱」で、いいんじゃない
「ダブル・ファンタジー 上」(4/144)
「ダブル・ファンタジー 下」(5/144)
セックス、ばかりだ。
で、
何が悪い。
男は「絶倫」。
女は「淫乱」。
この差別というか、区別というか。
女性のセックスをしたいという意志表明を、
なぜ「負」のイメージにするのか?
久しぶりの村山由佳。
脚本家の35歳、女性、奈津が恋愛をする。
まあ、ありていに言えば、不倫です。
ただ、そのプロセスが、
通常の、というか、日本人が望んでいるような、
いわゆる「良妻賢母」「やまと撫子」とはかけ離れた流れ。
セックス、
性行為、
性戯優先主義、、、とでも言えば良いのだろうか。
精神と肉体を駆使して楽しむセックス描写を、
地下鉄の中で読む、この不思議な感覚。
これ、女の人が読むと、
どう思うんだろうか?
こんなの「超ファンタジー」だよ〜と投げ捨てるのだろうか?
でも、これ、楽しい。
本当に楽しい小説です。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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