趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

江戸に生きる、人として生きる

「おまえさん 上」(6/144)
「おまえさん 下」(7/144)  
 
 
文句なし。
圧倒的な面白さ。
文庫1,200頁がこんなに愛おしいなんて。
宮部みゆき、に感謝の文化の日です。
  
ぼんくらシリーズの三つ目。
薬屋の主人が斬られた。
むむむ、これは連続殺人かも?
ご隠居、源右衛門の見立てをもとに、
我らが平四郎をリーダー(?)とする「ぼんくら」チームが立ち上がる。
 
本作品のニューフェイスは若手同心、信之輔。
まっすぐな性格。
誠実で頭脳明晰。剣術の腕もたつ。
平四郎のサポートの下、江戸の町を駆け巡るナイスな同心なのだが、
残念なことに・・・
ルックスがイケてない・・・
その他、弓之助、「おでこ」といったオールスターが大活躍!
また、今回は美人ぞろい!
史乃、佐多恵をはじめ、器量良しが次から次へと。
あ〜、江戸に生まれたかった〜
 
美人がゆえに、幸せになる。
また、美人のせいで不幸になる。
結局、美人は関係ない。
それはきっかけに過ぎないのだ。
人の心とは不思議なもの。
人情で動く町・江戸で起こる犯罪は
人の心の流れによって発生し、それを紐解くことにより解決する。
完全な悪人なんていやしない。
ちょっとしたタイミングで人は落ちていく。
そのタイミングが、そもそもやって来ない人もいる。
そのタイミングを自分の心で封じ込めることができる人もいる。
そして、
周囲の人の力で、業の闇に落ちることなく、助けられる人もいる。
江戸にはそんなパワーがあったんだね。
 
最高に面白くて、心優しくなれる、
超一級のミステリです。
絶対に間違いなし!と断言できます、これは。
オールスターズの活躍を十分に堪能するためには、
「ぼんくら」「日暮し」を読んでから、是非!
 
こんな作品に出会えるから、
だから、読書は止められません。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

おまえさん(上) (講談社文庫)

おまえさん(上) (講談社文庫)

おまえさん(下) (講談社文庫)

おまえさん(下) (講談社文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
(20101021-20101120.159/144)
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