このラストシーン、どうですか?
「訣別の森」(26/144)
このラストシーンは
ちょっと意外です。
で、すごく良いです。
この物語の決着として最高の選択だと思います。
ヘリコプター
知床
空飛ぶドクター
狼
環境破壊
自衛隊
少々テンコ盛りだけども、
うまくまとめています。
ちょっと突拍子もない展開になるかな〜
って所で、グッと締めてくる。
エンタメ小説の基本!
二つの物語が進行します。
地の物語と謎の物語。
謎の方は最初は時系列も主体も不明です。
徐々に立ち位置は判明してくるのですが、
そこに至るまでのじらし方のバランス良し。
そして、二つの物語の意外な接点の設定の仕掛け方は実にうまい。
ほほ〜、こう来たのですか!
と、読書好きをうならせるレベルです。
地味な伏線を張り巡らすテクニック、秀逸。
で、物語のまとめかた。
決してハッピーではありません。
ちょっと哀しみが残る。
その哀しみの度合いが、いいね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 末浦広海
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/12
- メディア: 文庫
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