趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

このラストシーン、どうですか?

「訣別の森」(26/144) 
  
 
このラストシーンは
ちょっと意外です。
で、すごく良いです。
この物語の決着として最高の選択だと思います。
 
ヘリコプター
知床
空飛ぶドクター

環境破壊
自衛隊
 
少々テンコ盛りだけども、
うまくまとめています。
ちょっと突拍子もない展開になるかな〜
って所で、グッと締めてくる。
エンタメ小説の基本!
 
二つの物語が進行します。
地の物語と謎の物語。
謎の方は最初は時系列も主体も不明です。
徐々に立ち位置は判明してくるのですが、
そこに至るまでのじらし方のバランス良し。

そして、二つの物語の意外な接点の設定の仕掛け方は実にうまい。
ほほ〜、こう来たのですか!
と、読書好きをうならせるレベルです。
地味な伏線を張り巡らすテクニック、秀逸。
 
で、物語のまとめかた。
決してハッピーではありません。
ちょっと哀しみが残る。
その哀しみの度合いが、いいね。
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

訣別の森 (講談社文庫)

訣別の森 (講談社文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
(20101021-20111120.159/144)
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