趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

敗者に歴史を語る資格無く

「覇王の番人・下」(30/144) 
 
 
歴史って
本当にバイアスかかってる。
だって、
勝者に都合が良いことしか書き残さないから。
当然だよね。
敗者は、
ただ消えていくか「悪」の刻印を押されるか。
悲しき二者択一。
それは戦国の世も、平成の世も同じであり。
 
で、明智、いい奴じゃん。
てか、最後の「その後」のエピソードは…
もう驚愕。
こんな歴史ミステリ、最高。
 
今までの信長、秀吉、家康のイメージを覆していないところが
この作品の凄いところです。
あまたある映画、ドラマで描かれたエピソードの「裏」に
戦国時代最大のドラマが潜んでいたんです。
本能寺の変、の真実が…
そして、このドラマの本当の主役は
明智光秀だったんです…
 
もうネタバレになるので止めておきますが、
歴史の解釈って難しいですね。
時代によって反転しますからね。
 
それにしても真保裕一は何書かせても上手いです。
ホント、楽しく、為になる。
ドキドキワクワクがたくさん詰まっている作品です。
 
で、最後に。
忍者ファンは必読です。
こんなにカッコいいやつらだったとは。
情報を握る最先端の男の女の静かで見えない戦いが、
もう激しく、鮮やかに描かれています。
 
本当に強いやつらは
ここにいたんです。
  
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

覇王の番人(下) (講談社文庫)

覇王の番人(下) (講談社文庫)

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