理不尽な本格
「Another・上」(39/144)
「Another・下」(40/144)
ホラーとミステリをここまで上手くミックスするとは…
うーむ、面白い。
本当に面白い。綾辻行人。
学園ミステリー。
3年3組だけに起こる悲劇。
毎年、関係者が立て続けに死んでいく。
その悲劇を止めるための「おまじない」。
効果があるかどうかは分からずも
その「おまじない」に一縷の望みをかける3年3組。
主人公・榊原は、
よりによって、
その3年3組に転校生としてやってきてしまった…
死に最も近い場所、それは3年3組。
そこにいた幻のような少女メイ。
彼女は実在するのか。
次々とやってくる死。
止められない死。
その謎に真正面から取り組む榊原とメイ。
そして3年3組は一つの賭けに出るのだが。
そこでメイが見たものは。
いや〜、文句なしに面白い。
ホラーなのに本格ミステリの薫がいっぱい。
基本、ホラー的な理不尽な世界なのに、
実に綺麗な落とし所を用意するテクニック。
読書、堪能!
ミステリ好きにこそ読んでもらいたい作品かと。
綾辻クオリティを、是非。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 綾辻行人
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