予想外の一気読み。こういうの、嬉しいかも。
「人類は衰退しました・1」(68/144)
珍しく、業務上、読むことになった作品。
周囲の感想とは相反して一気読みしてしまいました。
流れ的に、それほど期待していなかったのに、
かなり嬉しい出会いです。
一応、挿絵、キャライラストがあるのでラノベの部類に入るとは思うのですが、
ファンタジー要素の高いハードSF系作品、
と言えるのではないでしょうか。
人類の進化の過程や、
神と言う存在の出現のロジックを、
緩〜く描いている、
かなり面白い作品だと思います。
いわゆる「ラノベ」群とは完全に一線を画していますね。
根っこは硬いです。
未来の地球。
ホモサピエンス(=人)は種族として衰退し、
替わって「妖精さん」たちが地球における多数派種族になった時代の話。
主人公はホモサピエンスの女性。
妖精さんたちとホモサピエンスとの各種「調停」をするのが仕事です。
その女性が観察する妖精さんたちの行動が、
実に深い、興味深い、そしてクスっと笑える。
この妖精さんたちの使用する、
かなり文法無視、単語滅茶苦茶だけど、
おおむね、気持や意思はジンワリと伝わってくる「言葉」が可愛らしくて楽しめます。
作者、かなり巧者!
で、作者の田中ロミオ。
どうも、著名な「エロゲーム」のシナリオライターのようです。
本作品が小説デビューとのこと。
残念ながらww、エロゲー未経験者なので、
エロゲーのシナリオがどんなものか想像もつかないのですが、
きっと面白いと思います。
だって、
こんなに素敵な作品を書くのだから…
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 田中ロミオ,戸部淑
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/11/18
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