役者がJustクレイジーなのか
「第四の壁〜アナザーフェイス3」(69/144)
公演中の舞台上での殺人。
登場人物が死ぬ場面で、
本当に死ぬという非常にステレオタイプな設定。
そう、まさに絵に描いた(文字で書いた?)殺人事件。
アナザーフェイスシリーズ。
子持ち超イケメン独身(=妻とは死別)警察官・大友。
大学時代に演劇をやっていたという異色のキャラクター。
誘拐事件、弁護士絡みときて、
大学時代に在籍した劇団が舞台の連続殺人。
僕自身、年間50本近くの舞台を見ているので、
この作品に出てくるような規模の劇団の話、好きです。
まあ、昨今の小説界においては、
野田秀樹か、鴻上尚史か、ってことなのでしょうか。
まあ、なぜかキャラメルは出てこないような気がするのですが…
で、今回は「役者」という職業を選択した人たちの精神的「異常性」を繰り返し書いています。
最初は「しつこいな〜」と思っていたのですが、
読んでいくうちに、
本来、人間が持っている「表面を取り繕う」というサバイバルテクニックを、
生業としている役者の方が精神的に真っ当なのかもしれない。
ある意味、普通の日常の中で、
仕事のオンとオフ、男と女、本音と建前を演じ分けて生きている、
人たちの方が異常なのではないでしょうか。
そんな堂場瞬一のメッセージを感じました。
本シリーズも佳境に入りました。
あの新聞記者の活躍は?
再婚は?
そして刑事への復帰は?
まだまだ楽しみなシリーズです。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 堂場瞬一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/12/06
- メディア: 文庫
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