趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

SEXで生を確認する

「ワルツ・上」(70/144)  
  
 
終戦直後。1945年9月。
昭和スペクタル小説の幕が開く。
 
花村のノワール・テイストから始まる文庫1,500ページ。
始まり、上巻は三人の微妙なすれ違い。
多分、このすれ違いが、
後々の救い難い悲劇につながるのだろう。
 
それにしても、
当時の政府が進駐軍相手の公娼制度を
いち早く立ち上げたという事実からもわかるように、
SEXとは最終的な生きる糧なのだろう。
追い詰められた時の逃げ場。
そこは、
究極の信頼関係がある温かい場所であることもあるし、
ただただ、サバイバルの為の打算的な場所であることもある。
 
特攻崩れ、城山。
美貌の朝鮮人、林。
生娘、百合子。
それぞれがそれぞれの意思によって「やくざ」社会に溶けていく。
 
これから、何が起こるのだろうか?
マジで楽しみ。
楽しくも切ない桜下での読書、やめられません。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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