ワルツは踊れない
「ワルツ・中」(73/144)
さて、真ん中。
殺し合い、再開す。
そして、百合子、跡目を継ぐ。
百合子の夫・澤村が殺される。
林の目の前で。
城山の腹心の手下の手により。
全ては、澤村の手下、利根川の無様な生き様が引き起こした悲しい事件だ。
しかし、その無様さを責める前に、
やくざとして、
やらなくてはならない「筋」がある。
その筋のために、人が死んでいく。
その筋は、大東亜戦争にはあったのだろうか?
その筋は、戦後の日本にあったのだろうか?
本巻での山場は
百合子と城山と林の博打シーンでしょう。
林、賽を振る。
百合子、半に張る。
城山、負ける。
この三人のワルツ。
周囲からは華麗に見えることでしょう。
が、しかし、
当事者たちは…
ワルツを踊ることが出来なかった者たちが積み上げていく悲劇は、
下巻にて・・・
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 花村萬月
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/23
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