趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

浸れたね、痺れたね

「ワルツ・下」(74/144)  
  
 
上巻で出会い
中巻で企み
そして下巻で…
 
殺すことで生きていく。
否、
殺すことで生きている、のか。 
終戦直後のノワール大河小説、ここに完結。
 
死に切れない城山、
悩み続ける林、
子供を孕んだ百合子、
皆の共通の敵、利根川は消えた。
でも、そこから、新しい殺戮が始まるのは自明の理。
もちろん、三人も覚悟していた。
 
任侠の道の生きる者、
それは一般の人達とは一線を画す人達。
奴らが辿りついたのは
いたってシンプル、一対一の決闘。
 
子供が生まれた翌週の決闘。
男と男の殺しあい。
それを見守る母となった女。
 
しかし、
決闘の勝敗を決めたのは、
非常に下世話で任侠とはかけ離れた思いだった…
 
本当に面白い物語を読ませていただきました。
世界に浸るというか、
人の心に入り込むというか、
読書の基本的な楽しみ方を堪能。
1,500頁に、ありがとう。
 
 
で、やっぱ、生きるのってヘビーでハードだけど、
ハッピーなんだね。
そんな素直な気持にさせてくれるノワールって、
凄くないですか!
オススメです!! 
  
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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