趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

また、新しい可能性に出会いました

まおゆう魔王勇者①『この我のものとなれ、勇者よ』『断る!』」(78/144)  
 
 
ウィキペディアによると、
 
 2ちゃんねるに投稿された即興小説を
 ほぼそのまま書籍化するという形式で、、、
 
という作品。
全てが登場人物のセリフで構成。
一切、ト書きのない脚本を想像してください。
 
王道の小説好きの私としては、
まあ、通常ならば、手に取らない作品でしょう。
が、仕事で、読む必要であって読みました。
 
で、この表現方式は、慣れれるまで時間がかかりましたが、
慣れると、癖になるかも。
初出が「2ちゃん」という背景を理解しつつ読んだ方が良いでしょう。、
この大胆な書き方、スタイル。
解説の桝田省治がこう書いています。
 
 状況設定の説明も、人物や風景の描写も、
 人物の名前さえも大胆に削ぎ落とす。
 あとに残るのは集約された濃密で洗練された情報。
 
正直、「洗練」は褒めすぎだと思うが、その通りです。
で、これだけ聞くと、
話の筋をを追うだけで文字の羅列が進む、
子供だまし系ジェットコースター小説と思われるかもしれません。
が、しかし、そうじゃない。
伊達に支持されていないんです。支持されるには理由があります。
 
話の「根」が秀逸なんです。
勧善懲悪の二大看板、魔王と勇者が協力して世の中を良くしていく。
そのために、農業、経済、政治的駆け引きを利用していく。
もちろん、魔王と勇者の特性をそれぞれ最大限に活かして。
この基本設定が素晴らしいのです。
 
そして、一巻のラスト。
これは、感動しました。
よくあるパターンではありますが、
それでも感動しました。
 
また新しい作品に出会うことが出来ました。
だから読書は、やめられません。
 
   
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
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