サラッとした熱さを抱いて、思いは江戸に
「天地明察・上」(96/144)
「天地明察・下」(97/144)
やっと文庫だ
嬉しいな
速効読みでした
江戸時代前半戦、17世紀
算術のめぐる物語は
世の中を支配する「暦」というシステムに昇華する
主人公、渋川春海のドラマは
渋谷の金王八幡神社でスタートする
将軍の前で「碁」を披露するのが仕事の春海
でも、彼の心は算術の果てしない世界に惹かれるばかり
そんな時、神社で出会った「問題」と「解答」
それが彼の気持に火をつける
そこから
様々な人たちとの出会いを経て
改暦という大事業がなされる
どうも日本は
勉強が出来る人に対して評価が低い
ガリ勉なんて蔑称があるくらいだから
なぜか運動が出来る方がもてはやされる
文化系、不利
そんな偏見を爽やかに払拭してくれる
そう、勉強、学問、かっこいいじゃん!
サラっとしてるぜ、勉強好きだって
スポーツマンシップは
運動だけじゃなくて学問にもあるんだぜ!
熱いんだぜ
映画化は???だけど
実に読みやすくて
その割に重厚な内容で
読書初心者、時代物初心者には超オススメ
もちろん、読書玄人が読んでも問題なし!
冲方丁、やるね。
そりゃ、ファフナー、面白いはずだよ!!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 冲方丁
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