幸せって、何だろう
「水神・上」(120/144)
「水神・下」(121/144)
前知識無しで飲み始めて驚き
江戸時代?
越後川?
百姓?
時代物なんだ
そもそも帚木蓬生の作品もほとんど読んだことがない。
リアルな方言で交わされる「会話」に戸惑いつつ
読み始めたのですが、、、
いや、感動です
生きることの大切さや生きぬくことの尊さを
まじまじと感じることが出来ました
そして、改めて
幸せの意味が分からなくなりました
いい意味でね!
筑後川沿いの貧しき村々
土地の構造上、水が廻らない土地
そこに居る二人
打桶で朝から晩まで、水を汲む
5年、10年、30年と水を汲む
その二人が水を汲み姿が素敵です
はっきりいって、奴隷です
村の為に無理やり働かされている奴隷です
でも、その二人は、もちろん、そうは思っていません
自発的に、村の為に、
少なくとも後ろを向かずに水を汲んでいるんです
彼らは不幸なのでしょうか?
相対的にみれば、確実に不幸でしょう。
でも、そうなのか
帚木蓬生は逆説的に語りかけているような気がしてなりません
その後、その水の無い村々の窮状を救うために
五つの庄屋が立ち上がります
そして、灌漑の大事業に立ち向かうのです
そこにはドラマがあります
特に後半の老武士の決断には涙必至です
しかし、主役は武士ではありません
百姓なんです
心、打たれる
いい作品です
本当にいい作品です
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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