趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

管理するか、管理されるか、それとも

プラチナデータ」(128/144)  
 
 
久しぶりの東野モノ
今回はけっこう王道な事件解決警察小説
  
人、殺される
それも連続
事件の意外な関連性が見つかる
犯人を追う
逃げる
追跡する
真相がわかる 
 
で、解決しない
ここがポイント
まあ、一応解決するんだけど
あくまでも一応
基本的に「超先送り」って感じかな
その辺、ウマいね
ネタバレになるので、これ以上書きませんが… 
 
で、本作品ではDNAによる捜査というテーマが書かれています
DNA鑑定するだけで、捜査対象者の顔、身体的特徴が明確になり
更にその人の血族関係まで明らかになるという
要は、この犯人はAさんの3親等以内にいる、とかわかってしまう 
 
なもんで、検挙率は上がる
捜査は圧倒的に効率的になる
DNA、神、的な 
その捜査の制度を高めるために
国はDNA登録を推奨する
 
そこで出てくる管理の功罪
まあ、税金だって、国になる程度管理されているから
徴収が可能になるわけで
それによって国は運営されているわけで
 
管理は「する人」が必要
管理「される」ことによって享受されるメリットもあるのも事実
何もかも「管理しとけば」大丈夫というのはウソ
 
管理にも様々な問題がある
ラストでこの作品が付きつけてくる管理社会の問題を
どう判断しますか?
 
僕は、、、
まあ、それが、悲しいけど、社会の「仕組み」なんだよな
と、冷めた視線で、かな
 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

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