趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

圧倒的なイマジネーションと劇的なクリエイティブ

「廃墟建築士」(159/144) 
 
 
三崎亜記の思考は
この現世から12メートルほどズレている
書いていること
完全なる狂気とも捉えられるが…そうじゃない
全く見えないわけじゃない
完全なる裏側のわけじゃない
逆行もしていない
リアルに寄り添いつつ狂ってるから始末が悪いwww
だから面白いんだけどね
 
七階の話
廃墟の話
図書館の話
蔵の話
 
全部、滅茶苦茶な設定ですよ 
子供の夢にすらならないような荒唐無稽な
だけど、ちょっと現実に寄り添っている
このバランスが悪い感じがたまらない
 
一番、おかしい(out of order)のは「七階闘争」かな
七階で犯罪が多発しているんで
市民社会の安全を守るために七階を撤去することになって
それにレジスタンスする人たちの物語
何?七階って??
その狂い方の「角度」が堪らない
面白い
そんな七階が存在する世の中、行ってみたい
 
他の3つの短編も同じく
何?廃墟って??
何?図書館って??
何、何?蔵って?
現実にあるものとは確実に違うそれが描かれる
そこは、良くいえばファンタジー…
でも、ま、狂った世界だ
 
この狂気を無視して通り過ぎる人がいても良いと思う
でも、僕は
出来ることならば
この狂気を楽しんで共有できる人と付き合いたい 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

廃墟建築士 (集英社文庫)

廃墟建築士 (集英社文庫)

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