犯罪の「成功」を願っては、いけないんですか?
「誘拐」(164/144)
当然、フィクション前提で読んでるので
実現は無理なのは分かりきっているのに
ふとした瞬間に
なんで、この犯罪、誰もやらないんだろうか
と思ってしまう
ま、物語だから
都合の良い条件はたくさんあります
・総理大臣の孫
・日韓の歴史的条約
・リストラ自殺
・娘の自殺
・マンスリーマンションのロケーション
etc.
でもでも
時に緻密に、時にエンタテインメントに
絶妙な具合で書きわけているから
読者は
完全に引き込まれるのです
この誘拐は、不謹慎だが、面白い
面白い犯罪など存在してはいけない
五十嵐も当然そのことを踏まえて書いている
自ら面白さをアピールすることは皆無だ
だけど、読者は、間違いなく面白いっ、と思う
当然ながら、犯罪者を「応援」する
この「誘拐」が成功することを祈り続けながら
ページをめくるスピードは加速するばかり……
実にエンタテインメント!
本当にエンタテインメント
これ映画にしたいと思ったプロデューサーは
たくさん、いるんだろうな〜
でも、制作費がかかりすぎるからな〜
本筋じゃないところで手を抜いたら
全てが終わりってこと
分かってるだろうから……
分厚いけど、すぐ読める
てか、読了するまで、眠れないから
安心してください(笑
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 五十嵐貴久
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