紙に筆記用具で文字を書く喜び
「往復書簡」(5/144)
直筆、いまや魔法
その魔法を
こんなに上手に活字で表現してくれるなんて
確かに、この手法の小説は多々あります
でもそれは
この手法が圧倒的に優れているから
シェイクスピアが今でも演じられているのは
そのシェイクスピアの手法が普遍的だから
で、湊が仕掛けるのは
マイナスのジュブナイル
もう取り戻せない季節の物語
3つの手紙の物語
・同級生
・先生と生徒
・そして、恋人
共通しているのは
未成年の頃からの繋がりから発展している人間関係
そして、悲劇
哀しみの共有が何を生みだすのか
・10年後
・20年後
・15年後
時の流れを操る魔法を仕掛ける
それは手紙
会話では成立しない世界
リアルタイムではなく
時差があるコミュニケーションだからこそ
理解しあえる何か
それは希望か
それとも絶望か
その紙一重の緊張感
堪能
で、再認識
文字、サイコー
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
(20111021-20121120.166/144)
(20101021-20101120.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)