こんな犬なら、好きになれるのに
「伏 贋作・里見八犬伝」(10/144)
犬、苦手です……
本当に、勘弁してほしいです……
でも、この作品の、犬ならば
好きになれる、というか、一緒に生きていけそうな気がします
お互いに「生き物」としての立場を尊重しあって……
江戸の町に潜む人間と犬のあいのこ、伏。
その伏の抹殺を目論むバウンティハンターたち。
その一人が本作の主人公、14歳の少女・浜路。
遊郭で、芝居小屋で、江戸の秘密の地下通路で
伏と狩人とのバトルが繰り広げられる
そして、伏の背景にある「里見八犬伝」と「贋作・里見八犬伝」
さすが桜庭
痛快時代劇アクションエンタテインメントの先を行く
人の世の悲しみをしっかりと編み込んでいる
それも時空を超えた物語として
こういう犬の描き方、あったんだ
普通、このポジション、猫が多いし
そう言えば、ちゃんと里見八犬伝、読んでないし……
表と裏
因と果
生と死
全てセットであることを忘れてはいけません
忘れた時点で
きっと「畜生道」に落ちるんですよ
続編、早く、読も
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/04
- メディア: 文庫
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