(ちょっと偉そうに書きますが)道尾はこの方向で良いと思う
「光媒の花」(17/144)
玄侑宋久の解説を引用します
〜(前略)ほどなく頭に何の冠もつかない
ただの「小説」を書くようになっていったのである。
連作短編集
それも山本周五郎賞受賞作品
ミステリでもホラーでもないただの小説です
6つの作品が作り出す風景は
ベースには悲しみが満ち溢れている
陳腐な悲しみではない
深い悲しみが
その悲しみを一気に吹き飛ばすような仕掛けは皆無
簡単に晴れるような暗闇ではない
もっと重い何か
でも、その悲しみの中を
ひらひらと蝶が漂う
その行き先に、何か暖かさがあるのだろうか?
それとも待っているのはより深い悲しみなのか
お気に入りは「風媒花」
何でもない話が
道尾が書くとここまで輝きます
あ、地味にね
小説を読みたい人に、オススメです
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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