今、あなたは、夢を見ているのかも
「完全なる首長竜の日」(19/144)
あれよあれよという間に
思考の迷宮に
取りこまれていく感じ
映画「マトリックス」を見たことがある人ならば
あの世界観、わかりますよね
本当に自分はどちらの世界にいるのか
ていうか、本当の自分って何?
夢を「主」とするならば
覚醒している時間は「従」でしかない
この主従の逆転
ネットの世界では既に起きている
ネットの人間関係が「主」で
リアルなものは「従」
ネットのためにリアルを積み重ねている人たちは存在する
ていうか、リアルって何?
主人公、少女漫画家の和美は
意識不明の弟と
脳の意識同士を直接コネクトする
最新医療テクノロジーを介して対話をする
しかし、
二人の脳内の感情、情報のみで構築されているはずの世界が
次第に「通常」の世界を侵食し始める
夢と現実という
非常にオーソドックスで普遍的なテーマを
ドライに、クールに仕上げています
これは、読むべき
ミステリの少し先の作品かな
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 乾緑郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
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