趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

明日への絶望

「ニサッタ、ニサッタ 上」(24/144) 
「ニサッタ、ニサッタ 下」(25/144) 
  
 
乃南のやさしい視線が
21世紀初頭の日本の社会に容赦なく切り込む
 
厳しさに立ち向かわなくては生きていけない
現実はそこにある
主人公、耕平、中途半端な男
どこにでもいるような
真面目だけど、ちょっと弱い奴
北海道、斜里の出身
 
東京の微妙な大学を出て
一応、就職したけど、すぐに辞めちゃって
転職したら、そこが倒産して
派遣会社でもトラぶって
女にもだまされて
パチンコにはまって
家を失って……
どうにか住み込みの仕事にたどりつく 
そこで出会った「謎の」女性、竹田杏菜
 
そして、耕平は斜里に戻る
そこでも現実は容赦なく、目の前に立ちはだかる
絶望が支配するこの社会
 
でも、この程度の絶望に絶望してる状況が
絶望的なだけじゃないのか?
絶望しちゃえば楽ですから
 
逆にもっと絶望すべきかも
ギリギリまで行くことが大切なのかもしれない
 
その先の希望のために
明日、もっともっと絶望しよう
恐れずに
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
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