静かで深い北米ミステリの傑作
「解錠師」(41/144)
このミス、文春、ダブル1位
納得です
主人公の設定と
作品の構成と
ストーリーの展開と
作者の想いが
これだけパーフェクトに融合していると
読むしかないでしょ
マイクは「解錠師」、犯罪用語でいえば「金庫破り」
子供の頃の事件がきっかけで
話すことが出来なくなったティーン・エイジャー
そんな彼の高校での「青春」と
犯罪者生活の2ラインの話が同時進行していく
なぜ、そんなことになってしまったのか?
物事には理由があるものだ
その理由を静かに「語る」彼の気持ちが
読者の心に沁み込んでいく
こんなに優しいクライム・ノベルは初めてだ
マイクの彼女・アメリアとの交流も切なく美しい
言葉を消し去ったところに浮かび上がる
純粋な感情を
見事に文字で再現している
素晴らしい……
解錠シーンの緊迫感も圧巻
翻訳の越前敏弥も絶妙
必読、必至、是非
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/12/09
- メディア: 文庫
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