趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

静かで深い北米ミステリの傑作

「解錠師」(41/144) 
 
 
このミス、文春、ダブル1位
納得です

主人公の設定と
作品の構成と
ストーリーの展開と
作者の想いが
これだけパーフェクトに融合していると
読むしかないでしょ
 
マイクは「解錠師」、犯罪用語でいえば「金庫破り」
子供の頃の事件がきっかけで
話すことが出来なくなったティーン・エイジャー
  
そんな彼の高校での「青春」と
犯罪者生活の2ラインの話が同時進行していく
なぜ、そんなことになってしまったのか?
物事には理由があるものだ
その理由を静かに「語る」彼の気持ちが
読者の心に沁み込んでいく
こんなに優しいクライム・ノベルは初めてだ
 
マイクの彼女・アメリアとの交流も切なく美しい
言葉を消し去ったところに浮かび上がる
純粋な感情を
見事に文字で再現している
素晴らしい……
 
解錠シーンの緊迫感も圧巻
翻訳の越前敏弥も絶妙
必読、必至、是非
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
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