趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

孤島、ど真ん中

黒祠の島」(85/144)  
 
 
孤島の連続殺人
小さな島で絶対的権力をもつ領家
古くから伝わる因習、黒祠
友人の消息を追ってやってきた「よそもの」の探偵
何かがおかしい
で、遂に見つけてしまう
惨たらしい死体を……
がしかし、この島はこの「事件」を無きものにする
島のことは島のこと
そこには世間の常識や論理は簡単にシカトされる……
 
このラインの本格ミステリ
いやあ、読み応え、十分すぎる
小野のホラーテイストがほどよく交ざりつつ
本線は非常に骨太なミステリ
過去の事故(=殺人?)と現在の事故(=殺人!)の繋がりが見えた時
この黒祠の島の姿が明らかになる
 
アリバイ、トリック、動機
非常にオーソドックスでありつつ
実に巧妙
筆力をズジーーーーンと実感できる一作ですね
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

黒祠の島 (祥伝社文庫)

黒祠の島 (祥伝社文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
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