エス
「密売人」(108/144)
道警シリーズ5作品目
いきなり3つの死体
佐伯、津久井の復権間近の雰囲気
そのまま物語はラストまでなだれ込む
次々と事件の背景が見えてくる
警察vs暴力団/犯罪者という構図だけでは
世の中は描けない
エス(=警察協力者)という存在
彼らを「裏切り者」と呼ぶことは容易い
でも、その裏切りによって
動く世界もある
ただ、問題は、その動く方向が、プラスなのかマイナスなのか
それも誰にとっての……
本当に心地よい警察小説です
緻密な描写だけではなく
アクション・エンタテインメント要素も適度に
出てくるキャラのエッジも効いてる
いや、面白い
笑う警官
警察庁から来た男
警官の紋章
巡査の休日
出来れば、頭から読むべきだけど
本作品からスタートしても
ま、良いのではないでしょうか
ここまでクレバーな佐伯と津久井がなぜこんな環境にいるのか?
遡り読みも楽しいかも
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 佐々木譲
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2013/05/15
- メディア: 文庫
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