このパーフェクトな緩さに、感動して欲しいな
「オー!ファーザー」(118/144)
もう、読んでください
本作品は、これだけで十二分に楽しめます
主人公の高校生、由紀夫
母一人
父は四人
仲良く暮らしています
え……っ
ま、この設定の「緩さ」から始まる
あまりにもワンダーな物語です
これを「滅茶苦茶」な小説として否定する人がいて良いと思います
だって、最後は、拉致監禁までなだれ込むんですから
でも、この無茶な家族に
僕は圧倒的なリアリティを感じてしまうんです
所詮、家族なんて
ユートピア(=非現実)なんだと思います
本当にハッピーなファミリーなんて存在するんでしょうか?
家族なんて、仕方ない人たちの塊でしかないって
そんな、僻み、妬み
正直、思ったりしませんか
でも、伊坂は
圧倒的な筆力で
完全なる「適当」な家族を描くことによって
実は
家族ってサイコーなんじゃないかな
……ってことを
読者に、そっとそっと、伝えているんだと思います
やっぱ
伊坂クオリティ、読んだ方が良いかと
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 文庫
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