趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

サブキャラの大切さを知る一冊

特捜部Q 檻の中の女」(120/144) 
 
 
面白い警察小説って 
ホント、たくさんあるんですね
 
これ、デンマークです
第一弾です
設定は正直よくあるパターンです
 
・とある事件で「折れた」刑事
・性格は面倒くさいが、腕は抜群
・復帰したが、早々に閑職の所謂「一人部署」に追いやられる
・そこで、仕方なく、昔の未解決事件の捜査をしている(振りをしている)
 
てな感じで進んでいきます
主人公の「はみだし刑事」カール・マークのキャラは
まあ、期待どおりです
 
ただ、この作品が凄いのが
カールのアシスタントとしてやってきたアサド(シリア系らしい)の存在
全く訳が分からない
というか、訳を説明しようとしていない
アサドは誰?何者?
本当の姿はどこにあるの?
全て偽装キャラ?
サブキャラにここまで謎を仕込むなんて禁じ手でしょ!と言いたくなるほどミステリアス
 
そんな構造の中
骨太の警察小説が展開する
5年前の「自殺」は「他殺」だったのか?
カールの刑事魂に火がついた……
 
文庫600ページ弱の厚めの作品ですが
実に面白く読めます
王道の警察ミステリに絡むサブキャラの妙
お試しあれ 
 
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

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