サブキャラの大切さを知る一冊
「特捜部Q 檻の中の女」(120/144)
面白い警察小説って
ホント、たくさんあるんですね
これ、デンマークです
第一弾です
設定は正直よくあるパターンです
・とある事件で「折れた」刑事
・性格は面倒くさいが、腕は抜群
・復帰したが、早々に閑職の所謂「一人部署」に追いやられる
・そこで、仕方なく、昔の未解決事件の捜査をしている(振りをしている)
てな感じで進んでいきます
主人公の「はみだし刑事」カール・マークのキャラは
まあ、期待どおりです
ただ、この作品が凄いのが
カールのアシスタントとしてやってきたアサド(シリア系らしい)の存在
全く訳が分からない
というか、訳を説明しようとしていない
アサドは誰?何者?
本当の姿はどこにあるの?
全て偽装キャラ?
サブキャラにここまで謎を仕込むなんて禁じ手でしょ!と言いたくなるほどミステリアス
そんな構造の中
骨太の警察小説が展開する
5年前の「自殺」は「他殺」だったのか?
カールの刑事魂に火がついた……
文庫600ページ弱の厚めの作品ですが
実に面白く読めます
王道の警察ミステリに絡むサブキャラの妙
お試しあれ
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: ユッシ・エーズラ・オールスン,吉田奈保子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
(20111021-20121120.166/144)
(20101021-20101120.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)