とにかく、新しいのかと
「雑司ヶ谷R.I.P.」(154/144)
あれから、雑司ヶ谷のイメージは……
圧倒的に
素晴らしくなりました
鬼子母神、行かなくちゃ
雑司ヶ谷の歴史が明らかになる
雑司ヶ谷のトリックが白日の下に
何か言いたいことがあるというよりは
何を知りたいのか
読者が選べばいいんじゃないのか的な「投げっぱなし感」が
本作品の新しいところなのだろうか
とにかく過剰なまでのバラエティ
でも、その中に
宗教の本質を「茶化して」暴いてやろうというシャレオツなテイストも
とにかく新しい
暴力とセックスを越えて描き出す世界は
この豪華絢爛さの中に隠されているのかも
教祖・泰の歩いてきた苛烈な道に
孫の太朗が泰を乗り越えていく壮絶な姿に
もしくは
二人を取りかこむ「悪魔」達の輝きに
どこに自分のコアを寄せていくのか
それは読者の自由です
この自由
それが読書の醍醐味です
いや〜、無条件に幸せ
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 樋口毅宏
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/07/27
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