趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

暗闇の先に見えたものは……

シンセミア・上」(160/144)
シンセミア・下」(161/144) 
 
 
上巻
不安でした
この物語の行きつく先が全く見えない
 
神町での話し
戦前からの町の歴史を引き摺りつつ
どうみてもイケてない町に住む
輪をかけてイケてない住民がおりなす
爛れた話し
暴力、セックス、腐敗、停滞、倦怠、犯罪……
碌な話しじゃないのに
どんどん引きずり込まれていく
人間の負のオーラ
結集すれば
凄い
 
この負のオーラ
どこに向かって放出されるのか?
恐る恐る下巻に突入
 
ダメ人間の中でも
少しでも自分の意志を持つ人が出てくる
この負のオーラを跳ね返そうとして
 
が、しかし
物語は甘くはない
そんな意志は
より負のオーラを呼び寄せるにすぎない
そして、物語は、一気に終結に向かう

文庫1,000頁、堪能 
そのスピード感
この作品のパワー
圧倒的
阿部和重、初読です
またもやの、今更ながらの、初読です
まとめ読み、必至
 
 
だから読書はやめられない
 
    
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

シンセミア(上) (講談社文庫)

シンセミア(上) (講談社文庫)

シンセミア(下) (講談社文庫)

シンセミア(下) (講談社文庫)

 
 
で、「はてな年間100冊読書クラブ
今年度も読みまくりましたが
初の対前年度割れ、といっても160は超えました
 
本年度も目標は一緒
月12冊ペースです
テーマは同じく「初読作家」を増やす
今回は、今更ながらの中村文則でしたから……
超メジャーなのに見逃している作家
まだまだいるに違いない!
 
ま、相変わらず、趣味は読書ですから
 
はてな年間100冊読書クラブ
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144) 
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)