これが、日本、なんだな
「優しいおとな」(24/144)
桐野が提示する近未来の日本
洒落にならない
これ、SFじゃないでしょ
ただのドキュメンタリーでしょ
ホームレスに占領
いや、ちょっと違うな
ホームレスが町に溶け込んでいる
別に犯罪に溢れているわけでもなく
それぞれの立場で
それなりのライフスタイルが確立されている
そんな実に波風の立たない風景が
逆に本当に恐怖をかきかてる
これ
ほとんど
リアルじゃん
主人公、イオンのサバイバルの細やかな描写は
小説を読む醍醐味
地下にもぐるシーンは
地下鉄好きにはたまりませんね〜
イオンの心の動きは
文字ならではのは楽しみ
少年のもどかしさが切々と伝わってくる
さらにイオンの秘密もあり
ちょっとしたミステリ要素も
そして、このラスト
泣きそうになりました
泣かなかったのは
泣いたらイオンに申し訳ないかな〜なんてね
それにしても
現実が桐野に追いついた
頼むから
追い越さないで……
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)