趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

これが、日本、なんだな

「優しいおとな」(24/144)  
 
 
桐野が提示する近未来の日本
洒落にならない
これ、SFじゃないでしょ
ただのドキュメンタリーでしょ 
 
ホームレスに占領
いや、ちょっと違うな
ホームレスが町に溶け込んでいる
別に犯罪に溢れているわけでもなく
それぞれの立場で
それなりのライフスタイルが確立されている
そんな実に波風の立たない風景が
逆に本当に恐怖をかきかてる
 
これ
ほとんど
リアルじゃん
  
主人公、イオンのサバイバルの細やかな描写は
小説を読む醍醐味
地下にもぐるシーンは
地下鉄好きにはたまりませんね〜
 
イオンの心の動きは
文字ならではのは楽しみ
少年のもどかしさが切々と伝わってくる
 
さらにイオンの秘密もあり
ちょっとしたミステリ要素も
 
そして、このラスト
泣きそうになりました
泣かなかったのは
泣いたらイオンに申し訳ないかな〜なんてね
 
それにしても
現実が桐野に追いついた
頼むから
追い越さないで…… 
 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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