趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

友達は……3,000頁の先にいました

「ソロモンの偽証6」(10/144) 

 

 

何が凄いって

温度のキープ力が半端ない

宮部の力技

圧巻

 

ここまでの長篇なのに

ここまでの劇的な事件なのに

おさえて、おさえて、おさえて……

物語が進む

こんなに素敵なクライマックスなのに

温度の急上昇はない

 

だから

よく考えれば「あり得ない」設定なのに

全く違和感を感じさせない

こんなスーパー中学生、いるのか?

という疑問も

いつの間にか文章の奥に沈んでいく

 

全編にわたり

様々な登場人物の視点で物語が語られていく

オトナ、コドモ、親、子、友人、部外者

悪意の人、善意の人、悩む人、暴れる人、悲しむ人

あらゆるソースが

ゆっくり、ゆっくり、溶け込んでいく

決して読者を強引に誘導しようとはしない

様々な立場に立たせることによって

ある意味「惑わせる」のだ

 

まあ、事件の真相が

この作品の本質ではないと思いますが

やはり、ネタバレになるので

もう書きません

 

ただ、言いたい

やはり、生きている時に友達になりたかった

でも

友達にならないままずっと生きていくよりは

何万倍も素敵だと

三中のみんな、良かったね

  

 

 

ちなみに映画は

藤野涼子が死体を見つけるらしい

なので

完全に主役は藤野涼子でしょう

では、小説の主役は……

読む人によって

様々な思いがあるでしょう

これは、語り合いたいね

 

いやぁ、だから、読書はやめられない

この半月、本当に楽しかったです

宮部みゆきに、多謝

間違いなく、傑作です

 

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから


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