琵琶湖は偉大っちゅうことで

「偉大なる、しゅららぼん」(37/144)　
　
　
万城目ワールド、炸裂
高校生が主人公だけに
より「青春」度が高くなってはいるものの
サイコバトルの基本線は
よりパワーアップされてるし
　
また、贅沢な作りでもある
サブキャラにも隠れたドラマ満載で
この作品の裏に広がる
広大で長大な世界観を想像するだけで
眠れなくなっちゃう
　
兄のマジシャン、気になる〜
超気になる
もっと活躍すると思ったのに
あれだけかよ……という、まさに贅沢な小説
　
心をあやつる一族と
体をあやつる一族の
1,000年を超える不毛な戦い
そう、戦いは不毛
抑止だけに命を掛けて
前に進めない
　
前に進むためには
捨てなくてはいけないものがある
それって、実は、ベタな青春
　
だから
若者は戦うのかも
いや、戦う気持ちがあれば
いつでも青春ってことですかね
年齢ではなく
気持ちです
殿も
戦う決意をしたからこそ……ねえ
　
　
笑えて
爽やかで
そして、琵琶湖の竹生島に行きたくなる
素敵な作品でした
500頁超ですが
しゅららぼぼ〜〜〜〜んと一気読みですよ
　
　
　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

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