趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

逃げたい

エルニーニョ」(49/144) 
 
 
もー逃げたい
逃げちゃお
逃げるしかないだろ
我慢だけが解決方法じゃないよ

主人公テルと少年ニノの物語
二人は逃げている
それを受け止める人もいる
それを妨害する人もいる
そこから助け出そうとする人たちもいる
どこまでも逃げる二人
最後まで逃げられないという事実を頭の片隅に留めつつ
 
優しいだけの物語じゃない
癒される部分も多々あるが
そこがメインでもないところが気持ち良い
 
砂糖屋さんのある商店街の場面は大好きだ
そこだけで一冊の物語が出来てしまうだろう
出来れば二人を「石松砂糖販売」にもっと長い期間滞在させてあげたかった
ここならば安らかな生活が送れるのでは?
な〜んて考えてしまう
でも、中島はテルとニノに甘くないのだ
そのほろ苦い感じが
この作品の希望につながっているのだろうか
 
それにしても
もう、逃げたいさ〜
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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