趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

文字を重ねる人たちへ

「星間商事株式会社社史編纂室」(89/144) 
 
 
三浦しをんは優しい文章を書く
言葉のゆるやかな波
時に厳しくも全編にあふれるユーモア
救われる読書、ここにあり
 
とある会社の日陰部署、社史編纂室
主人公は
同人誌でBL本を出し続けている「腐女子
といっても
いたってノーマルな人間です
同棲している彼氏もいます
コミュニケーション能力にも長けています
 
この辺りの設定が三浦の真骨頂
無理をせずに物語を重ねていく
同僚の「ヤリチン」だって絶妙なポジショニング
専務の愛人と付き合ったから
飛ばされて編纂室にやってきたらしい……から始まる
 
社史を作るという作業を進めていくうちに
会社の「黒歴史」の存在を知る面々
鍵は1950年代にあり
 
主役は文字を書く人たち
各々の目的は異なれど
文字を書くという行為に囚われた人たちの優しく楽しいストーリー
 
久しぶりに
原稿用紙に万年筆で書いてみようかな〜と
ウキウキする作品です
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

   
はてな年間100冊読書クラブ
(20121021-20131020.161/144)
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