こむ からこむ からこむ から

「末裔」(92/144)　
　
　
う・た・れ・た……
この人間関係
この家族
やばい
　
このニュアンスを書きあげる
絲山のセンスは
なんでしょう
驚異的です
　
実に面白くない内容を
これだけドラマチックに仕上げる筆力
衝撃
　
　こむ　からこむ　からこむ　から
　
この一行のプレッシャーは圧倒的
この音の力は凄い
　
公務員・省三の暮らす世界は
理解できるけど
絶対に経験したくなく思えるけど
でも
死ぬ間際には
この世界で良かったと確信できるような気もして
　
　こむ　からこむ　からこむ　から
　
そんな一生であったら
きっと、幸せなんだろうな
微妙だけど
　
素敵な日本語を楽しめる
素晴らしい作品でした

　
　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」

　
　　　
※はてな年間100冊読書クラブ
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)　
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)