趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

最低な男にのみ許される純愛

「ジェントルマン」(142/144)
 
 
エロいんだけど
あまりにも悪すぎて
そのエロも罪と交じってピュアに見えてくる
 
悪人のジェントルマン・漱太郎に恋い焦がれ続ける
ゲイのユメ
悪の部分が強くなれば
ジェントルマンの部分が光り輝く
 
一人で正負を受けとめる「器」の大きさが魅力
といってしまえばカッコいいが
ただのサイテーな奴だ
 
ダメとか悪とか暴力とか
なぜ負の部分に惹かれるのだろうか
この作品を読んで分かった気がする
 
人は
善とか優しいとか正のゾーンに居る時は
どこか理性が入っているのかもしれない
でも、負のゾーンに居る時は
理性ゼロ、そこには、その人のそのままのみが露呈されるのでは
 
そして、人は
その、晒した姿に惹かれる
純な姿に
 
山田詠美、面白いです 
最近の恋愛小説に物足りなさを感じている人は
ちょっと、読んでみませんか
いいです、よ
  
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

  
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