趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

後味、悪い。というか、不味い。

「あいにくの雨で」(143/144)
 
 
な〜んか、嫌な感じ
構造は完全にミステリで
密室連続殺人ものなんだけど
なんか、納得いかない
 
ミステリ部分に納得がいかないわけではない
間違いなく「本格」だ
でも作品に流れる違和感とでもいうのだろうか
安定しない人間関係や
定まらない各人のキャラクターに
グイグイと引っ張られていく
 
本作品、友人が巻き込まれた殺人事件とパラレルに
高校内での「スパイ作戦」とでもいうのだろうか
国際謀略小説並みの情報戦が展開されていく
クラブ活動の予算計画が漏れたらしい
生徒会としては
これが権力の基礎となる切り札なのでヤバい……
どこから漏れたのか調べなければ
そんな、ちょっと奇妙奇天烈な事件も同時進行する
 
もちろん、この二つの事件は絡み合う
本格ミステリなのだが
 
多分この違和感が本作品のコアなのだろう
反論はあるかと思うが
とりあえず僕はそうすることにします
この「嫌」が読書の楽しみでもあるので
 
全ての作品に感動が付きまとう世の中
僕は支持しませんから 
 
だから読書はやめられない
  
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

  
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