趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

悲しいです

晴天の迷いクジラ」(144/144)
 
 
今年度のノルマ達成の作品が
こんなに素晴らしい作品だなんて 
なぜか、今まで見過ごしていた窪
これからは、必読です
 
死に向かう三人の物語
でも、本当に死にたいのか……
なんか死ねたらいいな〜くらいかもしれない
圧倒的に死に憑りつかれているわけではないが
ふと気が付くと死に引っ張られている
そんな瀬戸際の三人の
どちらかといえば
悲しい物語
 
でも、悲しいだけじゃない
48歳の女、24歳の男、そして偶然に拾われた16歳の女
あまりにも深い
他人に話してもなんとなくは理解してもらえるが
多分、根っこは分かってもらえないだろう
自分でまるっと抱え込むしかない
静かな悲しみを
背負っている
 
その3人が
死にぞこないのクジラを見たときに
何も解決はしないのだが
あたりまえだ
絶望は
絶望のまま
でも、絶望があってこそ
次に行ける
 
素晴らしい
世界を見せてくれる
悲しくも素敵な作品です
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

 
はてな年間100冊読書クラブ
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