趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

1930年のベルリンに

「ゴールドステイン・上」(149/144)
「ゴールドステイン・下」(150/144) 
 
 
骨太の海外警察もの
それも1930年のベルリンという
近代史上、もっとも「劇的」な舞台
 
ある意味、皆、いい加減
ちゃんとした捜査ってわけじゃないし
犯罪に関しても
どこか寛容なところがある
 
でも正義はある
手続きは今に比べれば緩いかもしれないが
正義は、どうだろうか?
 
北米から殺し屋がベルリンにやって来るらしい
でも、ベルリンでは無実の普通の男だ
その男の監視にあたる警官
 
若い泥棒二人組
当然、犯罪者だ
がしかし、その一人を転落死させた警官がいる
 
ナチとユダヤ
どちらが正義なのか?
それは歴史的事実として今は答えは分かっている
だが、1930年、正義の行方は不安定だったに違いない
 
今でも、同じことが繰り返される
イスラム、テロ
これから100年経って
正義はどうなっているのか?
 
ノスタルジーな雰囲気に
どこか「フロスト」系の香りがするものの
底辺に流れる正義に所在に
読みながら、悩ましくなるような
読み応え十分
この重さ、読書の醍醐味
翻訳モノ読みなれた人にオススメ、とっても
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

 
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