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趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

生かされている

「地の底のヤマ 下」(50/144)   

  

 

1,400頁に及ぶ最後のメッセージ

 

 生かされているのだ、俺は

 

そこには、サイゼリヤの500円ランチを食べている自分が居た

それは紛れもない現実である

でも、作品に描かれた大牟田

当然ながら虚構ではあるが

サイゼリヤの風景よりは

日本という国の現実に近いような気がした

  

読み応え最高

長いので慣れていない人には

厳しい読書になるかもしれないけど

一度、経験しておくべし、長編に呑み込まれていく快感を……

 

60年に渡る警察官の物語

以下、ちょっとネタバレかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体に流れる事件は

主人公の警官、鉄男の父が殺された「殺人事件」

父もまた優秀な警官だった

それが、なぜ?

 

基礎的な人間関係は

小学生時代からの鉄男の友達四人組

それぞれ成長して

警官、ヤクザ(みたいなもの)、検事、大蔵省キャリアとなる

その彼らが子供の頃に犯した二つの「事件」

心の闇の象徴である

その闇に、四人はそれぞれのスタンスで対峙していく

その異なる様が、人の業を鮮明に描き出す

 

物語は4部構成

警官、鉄男の事件解決に変遷ととも

大牟田、そして昭和が描かれている

 

駆け出し警官のころに、無我夢中で解決した事件

組織内でのサバイバル術を身に付けつつ

父の「偉大さ」を知り

優秀な警官への第一歩を踏み出す

 

捜査一課のエースという座を捨てる契機となった事件

友達を助けようとするばかりに

政治的スキャンダルに呑み込まれていく

更には、父に対する疑惑も

最後は筋を通して、殺人事件を解決し

スキャンダル解明に一石を投じるが

その結果は……

 

前に投げた石のせいで

見事に左遷、裏街道まっしぐらになった鉄男

田舎の駐在所で、地元の仲間たちとのんびりやっているが

また殺人事件に呑み込まれていく

そして悲劇と共に、事件は解決されるのだった

 

そして、密漁取り締まりながら挑む自分の事件

前の悲劇から脱して

のんびりとした警官生活を全うすべく

最後は、自分の父の事件に

しかし、明らかになった真相の大きさに

自分の家族の罪に

打ちのめされそうになるが

最後に

友達のもららした「奇跡」が……

 

全ては100年近い時の流れの中で

或る時は必然に振り回され

また或る時は神様のイタズラに翻弄され

確信的な悪意からの犯行であり

法では処理不能な善意の延長線上での犯行であり

 

人が生きていれば

事件は起こるのだ

仕方ない

でも

その事件の先は

自分次第だ

 

凄い話でした

読書好きな人ならば

読んでおくべきかと

   

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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