梅雨にウンザリしている方に、オススメ
「一路・上」(114/144)
「一路・下」(115/144)
珍しく時代物、読んでみました
ま、吉田修一の「路」に引っ張られて
何となく購入してしまったのですが…
江戸末期
参勤交代の話です
突然、父が死んだ
代わりに何の知識もないままに
参勤交代を仕切らなければならなくなった
主人公、一路
失敗すれば
自ら切腹、お家断絶は避けられない状況
家伝の古文書のみを頼りに
動き出すのだが…
お殿様を巻き込む苛烈な家督争いが進行する中
一行は着実に江戸に向かう
その道中で起こる様々な事件
その辺は、浅田次郎、うますぎる
ドキドキハラハラ
で、バカ殿と呼ばれているお殿様が
実は切れ者
というか超切れ者
切れ切れなのに見た目はそうでもない
でも、分かる人には分かっている
だから、みんな助けてくれる
ああ、ええ話や
時代物ならではの
浮世離れした展開が気持ち良い
でも
インチキっぽくならないのは
浅田がさりげなく書き込む
各登場人物のキャラクター設定のおかげでしょう
やっぱ、うますぎる
梅雨をふきとばす
スカっとした作品ですよ
上下で文庫700頁、あっという間です
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
